還暦同窓会パンフレット

[制作]B5 中綴じ冊子/12頁
[刷色]フルカラー
[紙質]ヴァンヌーボVGホワイト130kg

[依頼内容]
中学校卒業生による同窓会にて配布するパンフレット制作。
学年全体で集まるという形で定期的に開催されてきた。今回で還暦を迎える年となる。
このように開催できるのはこれが最後になるかもしれないので、記念になるものにしたい。

[経緯]
親しい方からのご相談。あまり予算がとれず、金額面が心配で
なかなか言い出せなかったとのことだった。

個人様のご依頼の場合、何をどのように作りたいかが明確ではないことが多く、
イメージを伺って、相談・提案を重ねながら最適な形を模索していくため、事前に金額を示すことが難しい。
何より、先に仕様や金額を決めて進めてしまうと、本当に必要なふさわしいものづくりができない。
そのため、だいたいのご予算をお聞きして、その中でやりくりするケースが多い。

[コンセプト]
当初、「次第」「挨拶文」「校歌」を掲載した、シンプルに見開きパンフレットのイメージだった。
紙面構成上、載せたい写真を探していただくうち、あれもこれもと増えていった。

当時の校舎やクラス写真、文集の目次ページ、さらに大人になってからの集合写真など・・・とても見開きには収まらない。
素材を拝見しながら、これを見て思い出話に花を咲かせる皆さんの様子を想像すると、
できれば全体を網羅したいと思い、結果的に12頁の構成となった。
また、持ったとき手に馴染むよう、A4より一回り小さいB5サイズとし、しっとりとした紙質を提案。
一過性の式次第に留まらず、手元に残したくなるような、小さな記念アルバムとして位置付けた。

[補足]
このように仕様が複雑になるほど高くなるのが印刷費であるが、ご提示いただいた予算内で確保できればOK。
相対的にその残高がデザイン料となる。そのため、12頁冊子の一般的なデザイン料としては、いわゆる「価格崩壊」ではあるが、
そもそも「金額度外視」「赤字覚悟」といった概念もなく、必要な人に最適なものづくりを提供することが第一義だと考えている。


同窓会後、多くのメールやラインをもらったとのご報告をいただいた。
「ステキなパンフレットをありがとうございます!」「記念誌の出来が最高で、第二の卒アルになります!」
こちらとしても本当に嬉しく、業者としてではなく、一人の制作者として
信頼を持ってお声掛けいただいたことに最大限の感謝をお伝えしたい。