東京商工会議所[地域振興部]
[制作]A4 中綴じ冊子 40頁
[刷色]フルカラー
[紙質]マットコート110kg
[コンセプト]
日本の四季、風景や作物、伝統行事、文化、技術、ものづくり・・・東京23区におけるさまざまな魅力を発信する媒体として、
『東京三昧カレンダー』が2021年秋にスタートしました。年に4回のデジタルブック発行です。
『東京三昧カレンダー』バックナンバー一覧
https://tokyo-cci.meclib.jp/library/public1/book/list?search%5Bhigh_category%5D=41
[経緯]
毎回、担当の方々とふりかえり・検討・相談を重ね、掲載内容をブラッシュアップしてきました。
有用な情報をいかに無理なく継続的に発信できるかという点も重視しました。
さまざまな試みを経て、現在はカレンダー面をベースとしながら、特集「本物にこだわるものづくり」の取材記事をメインとする形で継続しています。ご提案したタイトル『東京三昧』の名称は、東京商工会議所様の方で商標登録していただきました。
スタートから2年間分の情報の蓄積を、イベントの配布用として冊子にまとめた特別号の発刊が企画され、ご相談いただきました。
当初から念頭にあった外国の方への発信という面も考慮した英訳版も同時に制作することとなりました。
[解説]
デジタルブック(web用)と冊子デザイン(印刷用)では、物理的な構造の違いから、制作するうえでの考え方が大きく違いました。
冊子におけるノド、小口といったマージン幅の確保、きれいに印刷できる画像解像度の問題、作業の効率や都合による制作アプリケーションの違い・・・など、諸々の理由から、デザインの方向性は同じであってもデータは全て作り替えることとなりました。
さらに、日本語と英語では明らかに文字数が違うため、フォントやスペースの調整も考慮する必要があり、大変勉強になりました。
イベント配布という目的があったため、40ページ全頁110kgの紙を選択。
片手で持ったとき、根本から垂れてしまう柔らかい冊子も多いですが、(好みが分かれるかもしれませんが)その状態はモノとして扱いにくく感じるため、多少しなりはするものの、冊子の形状を保てる強度を優先しました。
構成は、四季の行事を4色で分けたシンプルなつくりです。23区の各観光協会から寄せられた写真は、視覚情報としてできるだけ大きく扱い、その説明文は読みやすいように小口側にまとめました。
英語バージョンでは文字数が想像よりもかなり増えたため、プロポーションの細いフォントへ変更し、何度も試し刷りをしてサイズと読みやすさの調整を重ねました。